関東大震災から100年の節目
周期的に不安だったので関東大震災について調べてみました
2023年9月1日で未曾有の大災害、関東大震災から100年…。
関東大震災は死者・行方不明者10万5千人超という未曾有の被害をもたらした大災害で、地震そのものよりも二次災害の火災で多くの命が奪われた災害と言われています。
しかし、関東大震災の恐ろしさは本当に火災だけだったのでしょうか。
首都直下型地震も必ず起こると言われているので、少しでも過去の首都地震について知っておきたい
実は調べてみると、やはり火災だけでなく揺れそのものでもかなり恐ろしい地震だったことがわかりました。
そこで今回は、関東大震災は三つ子地震と言われる恐ろしさについて調べました。
ぜひ予備知識として読んでみてください。
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関東大震災では大きな揺れが6分間で3度も起こった
実は関東大震災ではたった6分の間にM(マグニチュード)7クラスの非常に大きな揺れが3回も起こっていました。
そんな数分の間に大地震が行こることがあるの!?
あまりに未知で不思議だったので、どんな揺れだったのか詳しく調べてみました。
当時はあまりに広域な被害範囲と揺れの長さに疑問の声も
地震が起こった1923年当時、震源は相模湾海底と言われていました。
しかし震域は神奈川県から、静岡県、山梨県、東京都、埼玉県、千葉県まであまりに広域でした。
なんとその範囲は、1995年の阪神・淡路大震災と比較すると10倍以上にも及びます。
さらに激震地も神奈川県全域と千葉県南西部にまで広がっていたことから、正確な震源地について疑問の声もありました。
そしてさらに、地震の主要動だけで10分間にわたって継続したとも言われていました。
なんて広大な被害範囲…!
しかも10分も揺れ続けるなんて想像できない…
のちに6分以内に震源3つの大地震が重なったと判明
しかし、1993年に岐阜測候所から地震の波形データが発見されたことで関東大震災の本当の震源地が判明しました。
実は関東大震災では11時58分に発生したM7.9の本震から3分後の12時01分にM7.2、さらにその2分後の12時03分にM7.3という巨大な揺れが3度も発生していたのです。
このことから、関東大震災は「三つ子地震」と呼ばれているのです。
<三つ子地震の震源地・規模>
11:58 神奈川県西部(相模湾北西部):M7.9
12:01 東京湾北部:M7.2
12:03 山梨県東部:M7.3
1回でも恐ろしいほど大きな地震が立て続けに3回も…
確かに被害が最大級に甚大になったのも頷ける
さらに翌日までの2日間で合計6回の大地震が起こった
そして衝撃的なことに、恐ろしい「三つ子地震」の後にもさらに3回のM7クラスの地震が起こったことも判明しています。
<関東大震災の震源地・規模>
1923年9月1日
11:58 神奈川県西部(相模湾北西部):M7.9
12:01 東京湾北部:M7.2
12:03 山梨県東部:M7.3
12:48 東京湾:M7.1
1923年9月2日
11:46 千葉県津浦沖:M7.6
18:27 九十九里沖:M7.1
阪神・淡路大震災や東日本大震災レベルの地震が2日間で6回…!?
絶望しかない…
関東大震災の揺による被害
では実際にどれほどの被害が出てしまったのか調べたところ、予想以上に深刻な被害に唖然としてしまいました。
でも被害の実態を知ることで、いかに揺れによる被害に対応してきたかがわかります
過去から学ぶって大切ですね…!
家屋の倒壊が被害全体の30%程度発生
関東大震災で損失した住家は総計37万棟にのぼりますが、このうち揺れによって倒壊した家屋は約30%(約11万棟)にも及びます。
実は東京の二次災害で起こった大火災・火災旋風による被害に注目が集まりがちですが、揺れによる全壊家屋だけで阪神・淡路大震災や東日本大震災に匹敵する被害なんです。
もちろん半壊や流失・埋没を入れたらもっと増えます
倒壊による被害者も他震災と比較して非常に多かった
また、倒壊による犠牲者だけでも約11,000人と他の震災と比較しても非常に多いんです。
<犠牲者数>
関東大震災 全体:約10万5,000人
阪神・淡路大震災 全体:約6,432人
東日本大震災 全体:約1万5,900人
(行方不明者:2,525人)
倒壊による被害者数だけで他の大震災の被害者数に匹敵するなんて…
実は倒壊による被害割合は激震地の神奈川県や千葉県が高く、関東南部の非常に広い範囲に多大な被害をもたらした震災であったことがわかります。
地震後5分で津波が到達、局所的には12mにも
そして相模湾・東京湾が震源地であったことで当然大きな津波も発生しました。
相模湾が震源だったため、早いところでは地震後5分程度で高さ5〜6mの津波が襲来して相模湾や伊豆半島東岸で大きな被害を出したんだとか…
さらにその約5分後には7〜8mの津波(局所的には12m)まで襲来。
多数の家が流され、犠牲者もたくさん出しました。
その他にも千葉県相浜(現在の館山市)で9.3m、洲崎で8m、神奈川県三浦で6m、鎌倉由比ヶ浜では局地的に9mの津波が記録されました。
5m以上はもはやビル!
しかも到達も早くて、逃げ切れる気が全くしない…
まとめ
今回は関東大震災は三つ子地震と言われる恐ろしさ、地震の揺れの被害状況について徹底的に調べました。
「関東大震災は火災旋風」
と言われるように、東京で起こった火災(二次被害)の甚大な被害ばかり注目されがちですが、実は揺れによる被害も過去最大級だったんです。
全然知らなかった…
二次被害だけでなく本震に対する備え(家具の固定や耐震性の高い家を選ぶなど)も重要だ
また、このような甚大な被害をもたらした関東大震災では、実は大災害級のM7クラスの揺れが二日間で6度も起こっていたのです。
二次災害に対する知識だけでなく、本震の怖さ、何度も揺れる地震の存在を知って防災意識をさらに高めていきたいです。
過去の知見から自分ができることから防災頑張ります!
平和な時にこそ備えましょう!
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では、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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