4歳と0歳を育児中の元書店員、スズメです!
という、切実だけどソフトに入っていきたい悩みを解決できる絵本を紹介します♪
この記事でまずご紹介するのは「やさいさん」と「くだものさん」です!
実際に、我が家の偏食女王である長女は、このえほんを繰り返し読んであげたところ、なんと
大好物はにんじん!
というところまで野菜嫌いを克服しました!
親としてこんなに嬉しいことはないです…
(ちなみに私はにんじん苦手です)
記事の前半では「我が家で効果があった2冊のあらすじ・レビュー」を紹介し、
後半では「元児童書担当として選ぶ人気の根強い食育絵本5選」をご紹介します
ぜひお子さまの好き嫌いに悩まれている方は最後まで読んでみてください♪
元児童書担当の名にかけて、絶対に損はさせません!
1歳前から読み聞かせ、徐々に効果が出た食育絵本
私が絵本が大好き、ということで0歳の頃からボード絵本などを与えていました
離乳食が進み、なんとなく周りから「子どもの好き嫌いがあって困っている」「野菜を全然食べない」という声を聞いて心配になり、絵本で食育をしてみようと思うようになりました
えほんを読むだけなら親にも子どもにもハードルが低いですからね♪
悩んだ末に、教員をしている友人の勧めで「やさいさん」と「くだものさん」の2冊を選びました
野菜や果物が飛び出すだけのシンプルなお話
畑(果樹園)にやってきた農家さんが野菜(果物)を収穫していきます
やさいさん やさいさん だあれ
(くだものさん くだものさん だあれ)
たまに野菜(果物)じゃない子が混ざっていたり、最後に大物が待っていたり
お話の内容は、ページをめくることで野菜さんがスポーンと土から出てくるだけのシンプルなものです
(くだものさんも同じ)
絵もスッキリかつハッキリしていて、小さい子もじいっとよく見てくれます
初めは普通の絵本として楽しんでいましたが、読み方を変えると途端に子どもが興味を示してくるようになり、野菜にも興味を持ってくれるようになりました!
読み方を工夫することで野菜への親しみを持った娘
やさいさんもくだものさんも、仕掛けをめくることで子どもに興味を持たせる仕掛け絵本です
このボロボロ加減…
かなりお気に入りだったのが伝わりますか?
(これまだ綺麗な方のページです)
最初は普通に文章だけを読んでいたのですが、ある日思いついてやさいさんになりきって読んでみました
すると長女の顔がキラキラして、やさいさんをお友達のように可愛がるようになりました!
かぶになりきって「食べてほしいなあ〜」なんて言いながら読んでいました
食べる時も本を見せる
食事中もテーブルに常備し、にんじんを食べるときはときはにんじんのページをみせて
いろはちゃんに食べてもらうために畑からきたの〜
食べて〜
と、やさいのアテレコをしながら食事をしているとご機嫌かつスムーズに食事を進めることができました!
特に効果を感じたのは2歳から
「やさいさん」の効果を特に感じたのは長女が2歳になってからでした
それまでなんでも食べていたのに、イヤイヤ期の到来とともに食べるペースが落ちて、ついには野菜を食べるのを渋るようになりました
せっかくここまでなんでも食べるように進めてきたのに…!
なんでも食べれていたのでしばらく本は出していなかったのですが、久々に本を出してまた1歳の頃と同じようにやさいさんになってみました
すると
「にんじんさん…」
と呟いて食べてくれました!
やったー!!
今では好物はにんじん♪
常に読み聞かせていたわけではなかったのですが、絵とアテレコが強烈だったのか、ぼんやり覚えていてくれて無事に野菜嫌いを克服することができました
さすがに全ての野菜の克服はまだできていませんが、にんじん、じゃがいも、かぶ、玉ねぎ、大根など、絵本に出てくる野菜の多くを食べられるようになりました
今では幼稚園のお弁当に毎日にんじんのリクエストが来るほどです♪
お弁当ににんじんを入れられると彩りが一気に良くなって本当に助かります♪
間違いなし!根強い人気の食育絵本5選
続いて食育絵本を選ぶにあたり、ネットの記事やサイト、友人知人に聞いてよくタイトルが出てきた絵本を5冊紹介いたします!
元書店員、児童書担当として選ばせていただきました♪
もったいないばあさんのいただきます 真珠まりこ
好き嫌いの多い女の子は「あれ きらい」「これ きらい」ばかり
野菜もお魚もお肉も、ご飯もパンも大嫌い!
それを見たもったいないばあさんは「たべないなんて もったいない!」と喝を入れます
「いただきます」と「ごちそうさま」の意味を伝える感謝の絵本
「いただきます」や「ごちそうさま」の意味を知り、食べ物への感謝を学ぶことができる絵本です
※Amazonのリンクが大型絵本(施設での読み聞かせ用・高額)になっているので商品ページで通常の一般家庭用(1650円)のものに変更をお願いいたします…!
あっちゃんあがつくたべものあいうえお さいとうしのぶ
「あ」から「ん」までのひらがな、濁音、半濁音、全てのひらがな全部で69文字分
擬人化された食べ物たちが歌を歌いながら登場
たくさんの可愛い食べ物とひらがなを楽しみながら覚えられます
フリーハンドで描かれた少しレトロな絵柄が懐かしくて、親子でやさしい気持ちで楽しく読めますよ♪
好きな食べ物の話でも盛り上がれちゃいます
しんでくれた 谷川俊太郎、塚本やすし
うし しんでくれた
そいではんばーぐになった ありがとう うし
谷川俊太郎の詩をもとに書かれた絵本で、食べるということが命を頂くことなのだと伝える
「いのちは いのちをいけにえとして ひかりかがやく(谷川俊太郎)」
タイトルからしてとてつもなく重いですが、まさに「食育絵本の最終到達点」と言えます
最初の一冊にはお勧めしませんが、最後の一冊として読んでほしい絵本です
くだもの 平山和子
まるごとのくだもの、剥かれたくだものが順番に出てきて「さあ どうぞ」と差し出される
本物そっくりで瑞々しいくだものに子どもたちはつい手が伸びてしまうでしょう
切る前(食卓で見る姿)のまるごとの姿を知る美しい絵本
もう本当に熟れて美味しそうなくだものがたくさん載っていて、見るだけでお腹が空いてしまうほど美味しそうな絵本です!
子どもが食べるふりをしてとても可愛かったです♪
(そのまま舐められちゃいましたが笑)
おやおや、おやさい 石津ちひろ、山村浩二
今日は待ちに待ったやさいたちのマラソン大会
語感の良いダジャレを言いながら個性豊かなやさいたちが奮闘します
誰が一番にゴールできるかな?
これまた新鮮味のあるイラストで、やさいたちがとっても可愛い!
リズミカルで語感がよく、読んでいても聞いていても楽しい絵本です♪
まとめ
「食育」と聞くとつい身構えてしまいますが、実はたくさん食育できる絵本があります!
しかも実際に効果ありなので試す価値大あり!
お弁当ににんじんを入れられるようになって簡単に彩り良くできましたよ♪
食べ物の大切さや楽しさ、生きることの尊さと命の重さ
深くて重いテーマではありますが、綺麗でかわいい絵本から入っていくと親も進めやすくなりますよ♪
今回ご紹介した絵本は対象年齢でまとめるとこんな感じです
赤ちゃんから読み聞かせできる絵本もたくさんあるので、ぜひ小さいうちから読んであげてください♪
実物はなかなかみせてあげられないものも多いので、写実的な絵本が一冊あると便利ですよ
Amazonページで試し読みができる作品もありますので、気になる作品はチェックしてみてください♪
絵本は一生物で、世代を超えて受け継ぐことができる財産です
ぜひ興味がある絵本を見つけたらお子さんと一緒によんでみてくださいね♪
ここまで読んでいただきありがとうございました!