4歳と0歳を育児中のスズメです
学生時代に3年ほど書店で児童書担当をしていました
おすすめ絵本について第3弾は、子どもウケする「おばけの絵本」です!
という誰しも悩むお悩みを解決できるおすすめ絵本をまとめました!
今回ご紹介するのは「おばけの絵本」5選です
前半では「なぜおばけの絵本がおすすめなのか」
後半では「おすすめ5冊のレビュー・あらすじ」をまとめていますのでぜひ最後まで読んでみてください♪
なぜおばけの絵本は人気なのか
でもなんでおばけの絵本…?
と思った方も多いのではないでしょうか
実は、好奇心の塊である幼児期の子どもは「おばけ」が大好きです!
大人が「早く寝ないとお化けに連れていかれちゃうよ!」なんて脅かしても、子どもたちは怖がりながらも実はおばけに会いたくてワクワクしています
なのでおばけで脅かしてもあんまり響きません
おばけの絵本シリーズで有名なせなけいこさんも以前インタビューでこう答えています
「ふとんに入らないで遊んでいると、おばけにされちゃうよ」というのは 私が50年近く前に描いた「ねないこ だれだ」のお話です。(中略)子どもにとっておばけは怖い。でも見てみたい。「おばけのテレビ、見せて」とせがむ息子の姿に、子どもの友だちになれるおばけを描こうと。そうして生まれたのが「ねないこ だれだ」でした。
HugKum はぐくむ
子ども向けの絵本も、本当の目的はホラー要素ではなく、子どもの「見えない不思議なもの」に対する好奇心を刺激してワクワクさせているのです
実は世代を超えて愛され続けるジャンル
今小さなお子さんのいる親御さんも小さな頃に、せなけいこさんのおばけ絵本シリーズやおばけのバーバパパなどの作品を読んだことがある人も多いのではないでしょうか
もちろん私も読みましたし、内容も覚えていますよ!
当時は少しの恐怖心がありながらも、憧れの夜の世界と未知の生き物(?)への好奇心でワクワクドキドキしながら読み進めたのではないでしょうか
そうです
実はいつの時代の子どももおばけが大好きなんです!
海外絵本でもおばけを扱ったものは多く、子どもたちのおばけ大好き!という気持ちは万国共通なのかもしれませんね
おすすめおばけ絵本5選
そこで、元書店員・児童書担当として絵本に多数触れてきた中で、私がおすすめしたい5冊をご紹介させていただきます
ねないこだれだ せなけいこ
言わずと知れた不朽の名作にして、せなけいこさんの処女作です
夜に起きているのはフクロウかな?いえいえ夜はおばけの時間…
夜中に起きている寝ない子はおばけにされて連れていかれてしまう…!
というお話で、私も小さい頃怖かった記憶があります
特にこの最後のシーンは大人になっても脳に焼きついています
でも、この多少の怖さがいいスパイスになって何度も読みたくなる不思議な作品に仕上がっています
実際にうちの長女も最初は怖がっていましたが、何度も読み返して今ではお気に入りの一冊になっています
おばけのてんぷら せなけいこ
こちらもせなけいこさん作なのですが、テイストが異なっていてほっこり可愛いお話となっています
うさこはお友達のお弁当に入っていた天ぷらをとても気に入って、おこづかい全部使って買ってきた材料で天ぷらをたくさん作ります
天ぷらのいい匂いは山の上のおばけのところまで届き、おばけはうさこの天ぷらをつまみ食い
トラブルが重なってなんとおばけは天ぷらにされてしまいました!
おばけはまさか食べられてしまったのか…!?
という1作品目とは変わっておドジなおばけとうさぎのお話で、とってもほっこりするお話です
タイトルからは想像できないほど可愛いおばけが出てきますよ
セリフが結構話し言葉なので感情を込めやすく、長女も私の真似をしながら楽しそうに次女に読んであげていました
すっきりした全体絵なんですが、千切り絵の質感と切り絵のポップさが目を惹き、絵を描いてみたり折り紙を千切ったりと遊びに生かしていて
こんな楽しみ方もあるのか!と私の方が感心しました
こちらの絵本は大型絵本と小型絵本(内容は同じ)があるので購入の際には気をつけてくださいね!
紹介した写真のものは大型絵本です
おばけのかわをむいたら たなかひかる
これは表紙からかなり独特ですが、中身もかなり独特でした 笑
おばけを捕まえてバナナの皮を剥くように皮を剥く…
みかんの皮を剥くように皮を剥く…ひたすら剥いていく…
中から出てくるものはまさかの…!?
ラストは衝撃的で、メン・イン・ブラックを彷彿させました 笑
絵的にもかなりシュールで、正直自分一人で読んだ時に「これはウケるのか?」と心配になりました
しかも1回目に読んだ時の反応もイマイチで…
うわーやっぱり響かなかったかー
と思ってそっと本棚に入れて置いたら、次の日から毎日何回も読むこと読むこと
実際に話題作となってるので当たり前かもしれませんが、ものすごく気に入ってくれてしばらく経っても思い出して読んでいます
なかなかシュールですが、子どもウケは抜群でしたのでぜひおすすめしたい一冊です
あいうえおばけだぞ 五味太郎
五味太郎さんといえば仕掛け絵本、というイメージが多いかと思いますが実はあいうえおを覚えながら楽しめる絵本も描いています
あしおばけ、いすおばけ、うなぎおばけ…
五十音順にさまざまなおばけが登場します
おばけたちは名前の通りの悪さをしますが、実はあまり怖くなかったり…
でも時々恐ろしいおばけもいて、最後に、んおばけが出てくると…
みんなイタズラをしてくるのですが、なんだか可愛くて憎めないおばけたちがたくさん出てきます
あいうえおを覚えたての4歳長女は楽しそうに読んでいます♪
イラストも文章も非常にシンプルで、身近にいそう、イタズラされてそうなおばけばかりで親近感が湧いてきます
五十音分なので絵本の中では長めなのですが、ごくたまに、さめおばけやのこぎりおばけなど、ちょっぴり怖いおばけも出てきて飽きずに読み込むことができます
ひらがなだけで書かれていますので、幼児の読み練習にもぴったりな一冊です♪
ノンタン おばけむらめいろ キヨノサチコ
ノンタンシリーズも有名なのでご存知の方もいるかと思いますが、ノンタンにもおばけが出てくる絵本があります
「おばけなんかこわくないよ」とおばけむらに向かうノンタン
初めは強がっていたノンタン、怖がっていた友達たちも、案外かわいいおばけたちと仲良くなりながらおばけむらを目指して迷路を進みます
最後に辿り着いたおばけ村でみんなは…
ベースがノンタンなので全く怖くないです 笑
むしろ強がってる姿なんて等身大の幼児でニンマリしちゃいます
娘もノンタンになりきって楽しそうに音読しています
この本はタイトルの通り迷路がたくさんありますが、実はおばけ要素はあまりありません
でも強がるノンタンや怖がりながらもついていっちゃう仲間たちがまさに幼児たちを表しているからか、共感して劇のように読み進めていました!
ノンタン好きでしたらぜひこちらもおすすめです♪
まとめ
絵本ジャンルの中でも世代や国境を超えて愛されるのが「おばけの絵本」!
怖いもの見たさで、好奇心の塊な幼児(特に3〜6歳ごろ)にウケること間違いなしのジャンルです
どの絵本を選んだらいいのかわからない…という方はぜひおばけ絵本から選んでみると良いと思います♪
おばけの絵本の中でも目的によって色々な作品があります
興味によって選べる幅が広いのもこのジャンルのいいところですね♪
Amazonページで試し読みができる作品もありますので、気になる作品はチェックしてみてください
絵本は一生物で、世代を超えて受け継ぐことができる財産です
ぜひ興味がある絵本を見つけたらお子さんと一緒によんでみてくださいね♪
他にも実際に効果があった食育できる絵本や性教育ができる絵本についてもかなり気合を入れてまとめましたのでこちらも参考にしていただけたら嬉しいです
ここまで読んでいただきありがとうございました!